【2023年1月のD×Pまとめ】「自分の思っていることを全て聞いてもらえてよかった」学校生活に悩んでいた10代からのメッセージ
1月は、D×Pでは食糧支援の出荷数が過去最大になる日があったり、街中アウトリーチ事業がテレビで取り上げられたり、新たな事務所の物件を探したり、新年早々に様々な動きがありました。10代の若者の声を紹介するインタビュー記事もアップしましたので報告と合わせて最後まで読んでいただければ嬉しいです!
1月の活動のまとめをご覧ください!
もくじ
・不登校を経験した10代へのインタビュー
・学校現場での活動 お正月企画
・ユキサキチャットの活動
・相談者さんからのメッセージ
・過去最大数となる食糧支援を発送
・街中アウトリーチの活動 テレビ取材がありました。
・オフィスを拡張します!
不登校を経験した10代へのインタビュー
不登校を経験した10代へのインタビュー記事をアップしました。話を聞いた陽太さん(仮名)とはD×Pが定時制高校で行なう居場所事業で出会いました。中学生の頃に不登校となり、定時制高校を卒業し現在は大学に通っています。不登校になったきっかけや、当時の様子と、不登校を経て感じた大切なことについてお話を伺いました。
「世界一周旅行をして自分の中でやりたいこととか、いろんなものを見つけていけたら良いな」不登校から感じた外の世界に触れることの大切さ
ー陽太さんが不登校になったきっかけについて教えてください。
きっかけは2つありました。1つは中学2年生の期末テストの時に社会の先生からカンニングを疑われたことです。僕は「やっていない」と言っても「やったやろ!」と怒鳴るし、聞いてくれなくて…。
困って担任の先生に相談したら「そこは庇うわ」って言ってたけど、話し合いのときに後ろにいるだけで何も喋らなくて…庇ってくれなかった。
言ってたことと全く違うなと思って、話が通じないし…。らちが明かないなという気持ちになって、カンニングはしていなかったのですが「すみません僕が悪かったですって」言いました。
それから先生たちの顔も見たくないし、好きだった歴史の勉強も嫌いになって、学校も行かなくて良いやって思うようになりました。
学校現場での活動
居場所事業では2023年最初の活動ということでお正月イベントとして玄関におみくじを設置!納め所も教室内に用意してオープンしました。
「大吉だ!」「今年初のおみくじです」などなど生徒たちの反応も様々で、年始の過ごし方など一緒に話すきっかけになりました。
おみくじを見て居場所に来た生徒もいたので、2023年も生徒との関わりにつながるイベントをたくさん企画していきます!
D×Pの居場所事業とは?
定時制高校のなかに安心できる居心地の良い空間をつくる活動です。コンポーザー(D×Pのボランティア)、地域の方、他団体のスタッフが訪れることもあり、高校生が定期的に様々な人とつながることができる場でもあります。始業前や放課後に生徒は訪れ、自由に過ごすことができます。一部の学校では地域の飲食店のおむすびやパン、お弁当を無料で提供。ご飯を食べずに学校に来る生徒もいるため、来室のきっかけにもなっています。
ユキサキチャットの活動
[各地でユキサキチャットの動画広告を放映しました]
以下、6つの地域の大型ビジョンにてユキサキチャットの動画広告を放映しました。
・札幌すすきの ・新宿歌舞伎町 ・名古屋
・大阪道頓堀 ・神戸三宮 ・福岡天神
D×Pは多くの若者へリーチできる団体を目指し、若年層の目に留まりやすい繁華街のビジョンにて動画広告を放映しています。支援を拡げると経営的にも大変になる部分はありますが、サポーターの輪も拡げられるように頑張ります!
名古屋は2月5日まで、新宿歌舞伎町は2月14日まで、神戸三宮は2月19日まで放映予定です。
相談者さんからのメッセージ
今月もたくさん相談者さんからのメッセージが届きました。一部を紹介します。
(※掲載にはご本人の許可をいただいております。)
学校関係から生活の相談、他には虐待、自死の相談など、内容は多岐にわたりますが、相談スタッフは社会福祉士や公認心理士などの資格を所持し、就職支援・カウンセリング・教育などの専門性を持って対応しています。
過去最大数となる食糧支援を発送
1月11日に2100食の食糧支援を発送しました。この量は1日の発送数としては過去最大です。ただ、昨年末に多くの寄贈を頂き本当に助かりました。
寄贈していただいた皆様、改めてありがとうございました!
これからも食糧支援の数は増えていく見込みがあり、引き続き食糧の寄贈を受け付けています。
D×Pの食糧支援とは?
親に頼れず困窮する25歳までの人に約30食をすぐに届けます。届ける食品は、パスタやパスタソース、レトルトのカレー、缶詰、お米など。食糧支援を実施する相談者の多くは日用品も我慢していることが多いため、マスクや生理用品、ボディーソープなど必要なものがないかを選択式のフォームで尋ね、回答があったものを一緒にお届けします。ユキサキチャットでやりとりを続け、食糧を届けながら生活の安定までを並走します。
稲葉選手とは1ヶ月走った距離分のお米をご寄付いただくパートナーシップを結んでいます。今月いただいた22kgのお米は早速若者たちに届けました!
街中アウトリーチの活動
1月5日(木) 関西テレビ「報道ランナー」にて、街中アウトリーチの取り組みを紹介いただきました。
現場では関係性が築けてきた若者から個別の相談を受けて対応することが少しずつ増えてきました。また、フリーカフェについて「ピンクテント」という呼称が若者に定着してきたようです。8月から試験的に活動を実施し、少しずつ若者の居場所になってきている実感はあるので、2023年も次の支援につなげていくための計画を練っています。
オフィスを拡張します!
食糧支援の発送量が増え、現在の事務所1階を食糧・物品の倉庫にすることを決めました!新オフィスは若者との面談など、落ち着いてできる環境になるかと思います!
メディア掲載のお知らせ
2023年1月11日(水)WEBメディア「サイカロン」にD×P理事長・今井の記事をご掲載いただきました。
今井の過去や思い、D×Pを立ち上げた経緯について語っています。