「子どもだから」「きっと何も変わらない」自分の行動で国や社会を変えられる?13歳〜25歳の36.8%が「いいえ」と回答
「自分の行動で、 国や社会を 変えられると思う」ーはいと回答した18歳は26.9%。これは、日本財団が18歳1,000人に調査を実施した結果です。アメリカ、イギリス、中国、韓国、インド、日本の6カ国のなかで、自身と社会の関わりについての全ての項目で日本は最下位となりました。(2019年日本財団「18歳意識調査」第20回 テーマ:「国や社会に対する意識」(9カ国調査))
ユキサキチャットでも、同様のアンケートを実施すると、145名の13歳〜25歳のみなさんが回答してくださいました。日本財団のアンケートよりさらに「はい」の割合は低いものでした。
ユキサキチャットとは?
認定NPO法人D×Pが運営する不登校、中退、経済的困難など10代のための進路・就職LINE相談窓口。コロナ禍で困窮する25歳までの若者に現金給付や食糧支援も実施しています。
あと自分のことだけで手一杯だから。
この社会を変えてほしい気持ちはあるにはあるけどできる人に任せたいという感じ。
諦めながら生きている。
いいえ・わからないと回答した10代のなかには、「子どもだから」「たかが中二」「まだ未成年だし親の庇護下だから厳しいと思う。」という”年齢”についての回答も多くありました。
大人になっても、自分の投票や声で社会を変化させることが難しいと思うことがあります。それでも、10代・20代の若者にこのように思わせてしまっているんだと改めて感じた結果でした。
D×Pではこれまでユキサキチャットを通じてアンケートを実施してきました。活動や相談を通じて関わる10代は、ひとりひとりがさまざまな考えや意見を持っています。
しかし、彼らの普段の生活のなかで、「子どもの意見だから」と大切にされていないことも多いのかもしれないと感じています。
10代の声には力があることを伝えたい
D×Pは、「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」を目指して活動しています。自分の意見や気持ちを伝え、それを誰かが受け取ってくれる。一緒に考えてくれる。そんな人とのつながりを学校やLINE相談でつくってきました。これからは社会や国へも10代の声を届けたい。
若者の声が集まり、国に届き、みんなで社会を動かしたという経験ができれば。
自分の意見が大切にされている、求められていると思えるのではないか。そして、日本はこれからもきっとよくなっていくと思えるかもしれない。
若者の意見が反映される状態は、「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」へとつながっていくのではないかと考えています。
WEBメディア withnewsと共同企画を始めます!
2022年11月、ユキサキチャットなどD×Pが関わる13歳〜25歳の”本音”を届ける連載をスタートします!
日々のニュースや社会の動きなど10代・20代がどのように受け取り、何を感じているのかをインタビューやアンケートを実施し、記事にしていきます。国に届けていくためには、まずはたくさんの賛同者や一緒によくしていきたいと考える大人のみなさんに届ける必要があります。
ぜひ、今後の記事もご覧ください。感想などSNSへのシェアもよろしくお願いします!