「自由なところだなって思った。次やってみたいことを考えてみる」アパレル倉庫の仕事を体験!
2022年3月31日(月)、大阪府内の定時制高校に通う3年生Yさん、1年生Hさんと「株式会社ヒューマンフォーラム」様に仕事体験ツアーに行きました!
仕事体験ツアーは、高校生ひとりひとりの希望や状態に合わせた「働く具体的なイメージを持てる機会」として、パートナー企業の方々と一緒につくる職場見学やインターンシップ企画です。
Yさんの仕事体験ツアー内容
訪問先:株式会社ヒューマンフォーラム
事業内容:古着の買付、販売
実施内容: タグづけ、商品の振り分け、検品作業
「どんな仕事でもやってみたい」「将来のためになりそう」
Yさんは元々服が好きで、卒業後は一旦就職してお金を貯めて服飾関係の専門学校への進学を検討していました。そこで、服飾業界の仕事について知ること、仕事体験で感じたことから、今後の進路選択について考えることを目的に今回のツアーを実施しました。Yさんは「めっちゃ興味ある」「どんな仕事でもやってみたい」と話していました。
Hさんは清掃関係のアルバイトをしていましたが、「他のバイトを探したい」と話していたことや服が好きと話していたことから、今回のツアーに参加することを提案しました。提案を受けHさんは「倉庫楽しそう」「将来のためになりそう」と話していました。興味のある仕事を体験し、仕事の知識と理解を深めることや、アルバイトや進路を考える際の判断軸を持つきっかけにすることを目的に参加しました。
「手際良くするコツとかありますか」「不器用やから向いてないわ」
初めに担当者の川南さんから倉庫で行われている仕事や今日の体験について説明を受け、商品にタグづけをする作業に取り組みました。
Yさんは作業を始めてすぐに「手際良くするコツとかありますか」と川南さんに質問していました。答えを聞いた後は黙々と作業を続け、川南さんからも「すごいスピードだね」と言われるほどのスピードで作業に取り組んでいました。
Hさんは作業開始直後に「先生たちが見てると緊張する」と話しD×Pスタッフに近くにいることを求めていましたが、時間が経つにつれて自分1人で黙々と作業に取り組むようになりました。ただ、うまく服にタグが付かず外れてしまうこともあり、スタッフからこういう作業はどう?と聞いた際には「不器用やから向いてないわ」と話していました。
「この作業はどれぐらいの時間で終わらせるものですか」
次に箱に入った商品の情報をハンディで読み込み、どこの店舗にどの服を送るか記録し、再度服をたたんで箱にしまう検品作業をしました。
Yさんはこの作業の間にも「この作業はどれぐらいの時間で終わらせるものですか」「どんな年齢層の人がいるんですか」「何人体制でやってるんですか」「何時から何時で働いてるんですか」と業務内容や働き方について質問をしていました。また、「この古着のにおいがすき。店に入った感じでテンションが上がる」と話し、時折笑顔を浮かべながら作業に取り組んでいました。
Hさんは川南さんからスタッフであればこの作業の際に古着や新品の服が安く買えるという話があり、Hさんは「そういうのめっちゃ憧れる」と話していました。
タグづけした服を全国の店舗に向けて発送するため、段ボールごとに仕分ける作業をしました。最初はどの段ボールがどの店舗のものなのか把握することに時間がかかっていましたが、Yさんは川南さんから指示を受けると私たちスタッフや先生方よりも早く指示先の段ボールを見つけ仕分けるなど、徐々に作業スピードが上がっていきました。
Hさんは通り作業を終えたあと「カチャってするやつ(タグ付け)が 1 番楽しかった」と話していました。
最後にまた検品の作業を行いました。スタッフからYさんに今まで体験してきたこういう作業はどう?と尋ねると「距離とかはあるけどここに就職したい。古着が好きだし、見たことあるブランドってなる」と話していました。また、検品作業後専用の機械で段ボールを運ぶ作業も体験しました。
Hさんは川南さんに許可をもらい自分の好きな曲をスマホで流し、すぐに作業をはじめました。「普段やっているバイトは楽しい?」とスタッフが聞くと「早く終わってヒマになることもある」と話し、「今くらい手を動かしてる方が楽しいんかな?」と聞くと「うん」と返答していました。再度「タグ付けが楽しかった」と話していたので理由を尋ねると「黙々とやるのが楽しいから」とも話していました。
「次やってみたいことを考えてみる」「接客とかより裏の仕事の方が続きそう」
体験を終え、振り返りをしました。Hさんはスタッフから、一通り作業してみてどうだった?との質問に「体を動かす作業よりは、検品やタグ付けのような作業が自分に合っていると思った」「タグ付けの作業で、カチャッと音が出るのが楽しかった」と話していました。また、「自由なところだなって思った、次やってみたいことを考えてみる」とも話していました。
Yさんは「音楽流しながらやるとか聞いたことなかったからいいなと思った。こういうのが初めてだったからびっくりした」「こういうところが大阪にあったら働きたい」と話していました。また、今回体験した内容を実際に仕事にすることについては「ありだなと思った。接客とかより裏の仕事の方が続きそうだと思った」とも話していました。
株式会社ヒューマンフォーラム様にも話を聞いてみました!
2人とも最初は緊張していた様子でしたが一緒にお話ししながら作業をしていく中で好きなことについて教えてくれたりこの作業たのしい!と笑顔を見せてくれていました!「この作業はどれくらいの時間で終わらせるものですか?」と時間のこともしっかり考えてくれていて素晴らしかったです!
いつも職場体験の担当をさせていただくときは、体験してくださった生徒さんの何かのきっかけになれたらいいなぁと思っています。今回も 2 人にとって少しでも何かを感じる、考えるきっかけになれていたら嬉しいです。本当にありがとうございました!
Yさんは元々興味があった服飾業界に関して実際の現場を体験して知り、「大阪にあったら働きたい」と話すなど今後の進路を検討する材料を得たのではと感じています。仕事体験ツアー実施後、実際に大阪でアパレル関係の仕事を自ら探して応募し採用されて働き出すこととなりました。
H さんは倉庫の仕事を体験から、1 人で黙々とする作業が合っていると話し、自分に合った仕事についての気づきがあったようでした。
これからも居場所事業内で生徒の話を聞き、ひとりひとりの生徒が自分の生き方や働き方を模索できる機会ををつくっていきます。