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大学やバイトと両立できる?大学3年のD×Pインターン生の1日を聞いてみました!

将来のことを考えると、課外活動もしてみたい。でも、勉強する時間も必要だし、お金も欲しいからバイトもしたい。大学やバイトとの両立って、どんな感じなんだろう…?そんなふうに質問をいただくことがあります。

今回は、大学に通いながらインターンをする『かのこ』の1日をちょっぴり覗いちゃいます!(活動当時の内容です)

大学3年生。1年間休学してカナダとフィリピンに留学。1年生の授業で代表の今井の講演を聞いてD×Pを知る。高校の英語の教師を目指し、教職課程をとっている。

カウンセリングルームが学校にあっても自ら足を運ぶタイプじゃなかった

D×Pスタッフ:D×Pのインターンに興味をもったきっかけはありますか?

かのこ:クレッシェンドは、授業という枠組みでD×Pが高校へ出向くので、生徒は受けたくなくても、受けていると思うんです。

わたし自身が、しんどかったときにカウンセリングルームが学校にあっても自ら足を運ぶタイプじゃなかったので。似たような生徒のとっかかりになるのがクレッシェンドかな?と思い興味を持ちました。わたしが高校生に何かを伝えに行くというより、クレッシェンド運営することを通して、しんどかった高校生の頃の自分を救いたいっていう気持ちがあるかもしれません。

クレッシェンドとは? 
通信・定時制高校で行っているD×Pの独自プログラム。高校生とD×Pのボランティア「コンポーザー」が対話する全4回の授業です。ひとりひとりに寄り添いながら関係性を築き、人と関わってよかったと思える経験をつくります。4回の継続した授業のなかで次第に人とのつながりを得て可能性が拡がるように、音楽用語でだんだん強くという意味のクレッシェンドと名付けています。

D×Pスタッフ:しんどかった時期があったんだね。

かのこ:高校自体は楽しくて。友達のことも好きで。バスケ部に入っていたんですが、下手だったんです。スポーツは番号つけられるので、わかりやすく自分が必要だとか必要じゃないとかが見えてしまう。バスケのうまさ=価値というように捉えてしまったんです。親の言うことも履き違えてしまって、「人のせいにせずに、自分の選択を受け入れなさい」っていうのを、何かあった時に、自分悪いと考えるようになったり。自分の思考が自分の首をしめていたんだと思います。

あとは、昔から大人の話をきくのが好きで、いろんな人の話ききたいなと思ったのも理由です。高校生とも関わりたいけど、わたし自身もいろんな人の話を聞きたい。クレッシェンドは、多様な生き方をする大学生・社会人ボランティアと一緒にプログラムを行なっています。人それぞれ事情があることはわかっているけど、実感として得られることはなかなかないので。一人ひとりの話を聞きながら、わたしもいろんな考え方や生き方を学んでいます。

かのこのスケジュール教えて!

かのこ:定時制高校で行われるクレッシェンドは夜なので、17時半ごろから準備が始まります。この日は、大学から直接高校へ向かいました。だいたい、どの学校のプログラムでも22時ごろに終了します。学校の場所によっては帰宅が0時を回ることもありますね。

かのこ:別の1日はこんな感じですね。この日は事務作業や会議をするために事務所に来て、そのあとバイトへ向かいました。週2でバイトしていて、うち1日はがっつり働いています。

D×Pスタッフ:バイトとの両立の秘訣ってある…?

かのこ:わたしの場合は、バイトが週2と少なくても大丈夫なこと・自分に合うバイト先を見つけていることかな?バイトに慣れているおかげで、バイト以外の時間にバイトのことを考えないでいいから、脳のキャパを割かなくていいんですよね。

大学も3年になって、慣れたのと授業数も減った。だから、水曜日は1日D×Pに使って、できる限り会議も水曜日に合わせてもらってます。予定が立て込んで、やらなきゃいけないことに押しつぶされそうになった時は、その時目の前にある景色とかを見て。頭の中のイメージで話を進めないようにすると落ち着く。次のこと次のことを考えるとしんどくなるので。あとはなるべく睡眠をとりたいなあ…。

D×Pスタッフ:睡眠は大事だね。

かのこ:あとは、「なんで?」と思ったらすぐに聞いて解消しますね。両立の秘訣は、時間よりも一人で抱え込まないことですね。高校生の頃の自分だったら、弱さや甘えがダメだって思ってできなかったけど、人との関わりの中では、甘えてもいいんだって思えるようになりました。むしろ悩んだり、しんどくなった時は頼る方がいいんだなって感じます。

みんな気にかけてくれるんですよ。「最近どう?」とか「元気?」とか。定例会議でも困っていることをシェアする時間があるので、その時に言ったりします。

D×Pスタッフ:大学卒業後はどうするの?

かのこ:実は、ちょっと悩んでるんです。ずっと教員志望だったんですが、D×Pでインターンを始めてから「他の進路もあるのかな?」って思って。進路を考え直したりするのは、D×Pの“インターン生あるある”らしいんですが…(笑)。人と喋ったり、人の話を聞くことで好奇心を満たすのが好きなんだって思ったので、人と関わる仕事がしたいですね。いまは、これを仕事にしようって答えを出すのはやめようって思ってます。絶賛迷い中です。

10代をひとりにしない。D×Pで、ともに働きませんか?

D×P(ディーピー)は、10代の孤立を防ぐNPOです。

「10代の孤立」は、不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、
いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。

D×Pは、定時制高校での活動とオンラインでの活動を掛け合わせ、10代とつながります。日常的な雑談から、生徒の困りごとを拾いサポートにつなげる学校での取り組みと全国から気軽に相談できるLINE相談で10代の孤立を防ぎます。

ひとりひとりの若者が、どんな境遇にあったとしても、
つながりが得られる状態をつくる。これがD×Pの取り組みです。

ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会をともにつくりませんか?


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