「物価高騰で1番苦しいのは、1日3食しっかり食べられないことです。仕方なく1日1食で我慢するしかありません。」

朝ごはんを食べられない、昼ごはんを我慢する、1日1食で耐える…。

奨学金とアルバイトだけでは、もう限界です。

私たちD×Pは、経済的に困難な状況にある若者へ食糧支援を行っています。

今回は、日本学生支援機構(JASSO)が行う給付型奨学金を受給する18歳〜25歳の学生を対象に、オンライン面談を省略し、よりスピーディに支援を届ける枠組みを試験的に実施しました。

支援を届けた若者にアンケート調査を行ったところ、92%の学生が「家計が苦しくなった」 と回答。

食事を抜くことが当たり前になっている学生も多く、「1日1食で過ごすしかない」という声も寄せられました。

今回は試験的な実施ですが、このサポートを続けていく必要があると思っています。

200名に3ヶ月間、食糧支援を届けユキサキチャットにて相談を実施するために、1000万円の寄付を募ります。

今、あなたの力が必要です。

このページでお話しすること
  • 支援を届けた若者にアンケート調査を行ったところ、92%の学生が「家計が苦しくなった」 と回答。
  • 「困っていること」を自由回答で求めたとところ、「1日1食で我慢するしかありません」「親は私からお金を取るのに、自分の好きなように生活していて私はできないのが悔しい」などの回答があった。
  • 理事長今井のコメント
    • 「公的支援が届かない子ども・若者に、NPOとして迅速に支援を届けてきた。」
    • 社会のセーフティネットが機能しない中、寄付を通じて支援の輪を広げたい

プロジェクト概要

概要・目的

経済的な困難を抱えつつも奨学金を利用し、大学などの高等教育に通っている学生の中には、生活に不安を抱えている方も少なくありません。
これまでユキサキチャットでは、そういった方に対してオンラインでの面談を行なった上で、ごはんがもらえる食糧支援や現金の給付を行なってきました。
面談を行うことで、ひとりひとりの相談者さんに対して適切なサポートを行うことはできていますが、急激な社会の変化に応じて、スピード感を持って支援を届けることに課題を持っていました。

そこで、まず試験的に、面談を行なわない代わりに、給付型奨学金の証明書類等を提出してもらうことで、よりスピーディに食糧支援を行ないました。

対象

日本学生支援機構(JASSO)が行う給付型奨学金を受給されている方

人数

124人

期間

応募期間:2024年10月16日から2024年10月29日
食糧発送:計3回(1回目:2024年11月22日、2回目2024年12月20日、3回目2025年1月17日)

サマリー

アンケートにより、下記の知見が得られた。

アンケート結果詳細

最近の物価上昇について、家計に対する影響はありますか(n=124)

「非常に苦しくなった」が44.4%、「苦しくなった」が47.6%で、92%の人が苦しいと回答している。

ごはんの頻度について:朝食(n=124)

25.8%の人が「ほとんど食べない」、週の半分以上、朝食を食べない人が47.6%にのぼる。

ごはんの頻度について:昼食(n=124)

週の半分以上、昼食を食べない人が21.8%にのぼる。

ごはんの頻度について:夕食(n=124)

週の半分以上、夕食を食べない人が8.1%にのぼる。

週あたり、野菜や果物をどのくらいの頻度で食べますか?(n=124)

16.9%の人が「ほとんど食べない」、週の半分以上、野菜や果物を食べない人が50.8%にのぼる。

週あたり、肉や野菜をどのくらいの頻度で食べますか?(n=124)

8.1%の人が「ほとんど食べない」、週の半分以上、肉や魚を食べない人が50.8%にのぼる。

自由記述欄

Q.学校や家族関係、生活のこと、お金のことなど、困っていることがあれば自由に書いてください。

仕方なく1日1食で我慢するしかありません。

5年前に両親が離婚し、一人親家庭で住民税非課税世帯です。
父親からの金銭的援助は一切なく、自分以外にも高校1年の妹がいて、母もパートへ行ってますが、生活はとても苦しいです
家庭環境から考えると金銭的には厳しい事もあり、奨学金を受けて大学に通っていますが、なるべく母に金銭面で迷惑かけられないので、アルバイト代で自分の必要な身の回りの物を購入したり食費も捻出し、満足できる生活ではないです
物価高騰により1番苦しいのは、1日3食しっかり食べられません。
仕方なく1日1食で我慢するしかありません。

毎日不安で、お金の事で頭がいっぱいです。

8月に一人暮らしを始めました。
親からの仕送りは0で、お金の支援も、食べ物の支援もあまりもらえません。
最悪、奨学金があるから、となんとか耐えてはいますが、アルバイトとの両立が難しく、成績不振で、警告が来てしまいました。
今期の成績も悪い場合は、奨学金の給付が止まり、全額、貸与で借りなければならない状況にあります。
一人暮らしと、バイトと、大学の両立は、自分なりに努力しているつもりですが、毎日不安で、お金の事で頭がいっぱいです。

母が障害者で父も体を壊し働けず、生活保護を受給しています。

母が障害者で父も体を壊し働けず、生活保護を受給しています。
中学生の頃から家事を担うこともありました。父からの虐待で一時保護施設に妹と共に預けられたこともあり、普通の生活というものが分かりません。
友人に家族みんなで外食した、旅行に行った、遊園地に行ったなど普通の家族の話を聞くと羨ましいと思っており、今でも大学に進学したあとも、奨学金とバイト代で何とか生活していますが学費が払えるか、卒業後も奨学金返済などいつも不安でいっぱいです。

収入源が減っても出費は減らないため経済的に苦しいです。

母子家庭であったが2022年の3月に母が亡くなってしまい、経済的支援をしてくれる人がいないため貸与奨学金、給付奨学金、アルバイト代で生活費や学費を支払っている。
来年の3月には管理栄養士の国家試験があるため勉強の時間の確保をするのにアルバイトの時間も減らしている状態。
収入源が減っても出費は減らないため経済的に苦しいです。

親は私からお金を取るのに自分の好きなように生活していて私はできないのが悔しい。

親に勝手に契約され、契約され払う約束だったのに全く払ってくれない。
月々のスマホの機種代が生活にきつい。
毎月毎月多くのお金を親に取られる。
妹たちの面倒も見ないといけず、バイトもしないと生活ができないため体力と時間がきつい。
田舎のため車が必要ですがお金が無いため免許を取りに行くことも出来ない。
自転車で通学通勤しているが貧血、ぜんそくできつい。
胃の持病を持っているが治療にも行けない。
親は私からお金を取るのに自分の好きなように生活していて私はできないのが悔しい。

父親は現在無職で母親は生活保護を受けている状態です。

私には四人の姉達がいます。
小さい頃は一人親で、家族は生活保護を受けました。
母は再婚しましたが、その時は既に高齢に足を踏み入れていました。
経済的な問題から、姉達は大学進学を諦めましたが、末っ子の自分は給付額奨学金を全額受けることができ、志望校に入学出来ました。
しかし、老齢期に入る父親が去年単身赴任で生計を別にして働き住民税が課税されたため、今月から奨学金の給付額が減り、授業料の免除も受けられなくなり困窮しています。
父親は現在無職で母親は生活保護を受けている状態です。

Q.世の中の仕組みや公的制度に関すること、政治に関することなど、考えていること・感じることがあればお書きください。

103万の壁が存在するため、その分を自分で稼ぐと言った観点においてもなかなか難しい

JASSOの奨学金には本当に助けられていますが、親の家計基準で区分を図られることは時に学生を苦しめることになると思っています。
また、仮に勉学を疎かにしバイトをがんばったとしても、103万の壁が存在するため、その分を自分で稼ぐと言った観点においてもなかなか難しいところではあります。

学校の長期休暇時は光熱費や食費がいつも以上にかかり困窮しています。

学校の長期休暇時は光熱費や食費がいつも以上にかかり困窮しています。
公的には定期的な現金給付や食料支援を要望します。

成人年齢が下がってから受けられる制度が少なくなった

成人年齢が下がってから受けられる制度が少なくなったと感じます。
成人しているから自分で働いてお金を稼ぐというのは当たり前だけど、せめて学生の間はもうちょっとサポートを増やしてほしいです。
勉強もしてバイトもして家のことも全部自分1人でやりこなしてというのはかなり難しいです。

ひとり暮らし学生に対する支援を見直して欲しい。

非課税世帯にはある程度の経済的支援があるが、ひとり暮らしの学生にも支援を行って欲しい。
消費税が今後高くなるという報道があるが、税金や年金を徴収されても、自身にはほとんど返ってこないということが分かってる中納めるのは非常に苦痛でしかない。
これは私以外にも感じている学生は多数いると私は考える。
また、年金制度には学生には猶予制度があるが免除はされていない。
これに対しても、学生は借金を抱えているようにしか考えられない。
故に、年金制度や税金、ひとり暮らし学生に対する支援を見直して欲しい

学びの場の費用は全て無料にして欲しいです

給付型の奨学金がある事は、大変有り難いのですが、大学や専門学校など、学びの場の費用は全て無料にして欲しいです
高校を卒業して進学するのが当たり前の現代で、学費などが重くのしかかり、低所得者層は、大変苦しいです
大学受験の時、僕は塾に通えませんでした。海外留学もしたいですが、費用の面で諦めてしまっています。
学生が平等に自由な選択をできる世の中になって欲しいです。

日本の未来を担う私たちZ世代がもっと生きやすく、幸せを感じられる日本になるために

お金がある、無しに関わらず、大学までの授業料は国が全額負担するような制度があると良いと思います。
これからの日本の未来を担う私たちZ世代がもっと生きやすく、幸せを感じられる日本になるために、私も努力してその一旦を担える人材になりたいと思います。

誰でも平等に教育を受けることができる社会であってほしい

家庭の経済状況にかかわらず、誰でも平等に教育を受けることができる社会であってほしいと思います。
令和7年度からはじまる高等教育の修学支援新制度教育に関しても、少子化を防ぐ目的で多子世帯の制限があることは承知していますが、3人以上が同時に扶養されていること、 支給額に上限があることなど、その利用条件については段階的な改善が必要であると考えています。
今後、制限のない高等教育の無償化制度が成立し、教育の機会均等が実現されることを希望します

自分でなんとかしなきゃっていう自己責任的な意識が強かったりします

ユキサキチャットさんのように支援してくれる団体や、困った時の相談機関や、公的制度などを、みんながもっと頼れるようになればいいなと思います。
まだまだ必要な人に届いてなかったり、自分でなんとかしなきゃっていう自己責任的な意識が強かったりします
必要な時、必要なだけ、必要としている誰かに支援が届けられるような世の中になれればいいなと思います。
また、私達若者や現役世代の意見が少しでも反映されるよう、今回も選挙に行って投票したいと思っています。

その情報に辿り着けない人がいる

世の中の仕組みや公的制度に不満はないです。
たまたま貧しい家族のもとで生まれたため仕方ないと思っている次第です。
貧しい人には、非営利団体や公的サービスなど何かしらの形で支えてくれる団体、仕組みは存在している
しかしその情報に辿り着けない人がいるのがどこか遺憾に感じます。
貧しい人の中でも情報の格差が生じないように、何かしらの形で積極的に発信をする、もしくは誰でもインターネットで有用な情報が手に入れられる仕組みが確立できることを望んでいます。

相談をどこにしていいのかも分からない。

何が自分に適用されるのかもわからない。
相談をどこにしていいのかも分からない。
相談に行く時間がない

もっと身近で所得や生活環境に関係なく情報をつかえられるようにすることがとても大事

私が世の中の仕組みや公的制度に関して、まず思うことはどこかとっつきにくく、複雑で理解することが難しいものだという印象を持っています。
テレビやSNSの広告など、もっと身近で所得や生活環境に関係なく情報をつかえられるようにすることがとても大事なことだと私は考えます。

行政に相談してもあまり強く介入してもらえていない

暴力はされていても緊急性が無いみたいな理由で、行政に相談してもあまり強く介入してもらえていないので、子供の権利をと宣うくらいならもっと強気に政策してもらっても構わないのになと思います。
物価は下がらなくてもあまり構わないから、税などによって適切な機関が生まれ、最適なサポートをしてもらいたいです。

もっと、親身になって、相談してくれる機関があれば、希望を持つ

私の叔母が精神疾患を患っており、私も祖母や祖父も暴力や暴言を長年うけております。
母は、公的に助けを求めても、対応してくれず、家族が疲弊しており、諦めている状況です。
もっと、親身になって、相談してくれる機関があれば、希望を持つことが出来ます。

家庭のことやお金のことを私たち子供が相談するのはとても勇気のいること

私が最近感じていることは、私のような貧困家庭に必要な支援や相談できる窓口が少ないということです。
私は、周りにいる先生方に大学進学の奨学金のことなど、進学方法のことや勉強のことなどいろいろサポートしてもらえたり、教えてもらえて今大学に進学できています。
家庭のことやお金のことを私たち子供が相談するのはとても勇気のいることです。
子供の私たちでも情報が簡単に収集できれば、貧困家庭でももっと笑顔が増えおなかいっぱい食べたりできるのではないか?と感じています。

支援・調査を行なった認定NPO法人D×P(ディーピー)D×P理事長 今井のコメント

私は創業以来、10年かけて国や企業がサポートできていない子どもたちの支援を、スタッフや寄付者の方、ボランティアの方々と共に作ってきました。

コロナ禍では、全国の子どもたちに対応できる体制を整えました。

2023年度は、全体で約2.7億円の予算のうち、8割が寄付です。

寄付型のNPOだったからこそ、コロナの状況下でも素早く対応し、子どもたちと日々接することができました。

これが行政の委託事業の場合、定められた契約内容に基づくため、緊急対応をスピーディーに行うのは難しかったでしょう。

国や行政で働く方々も、政策を立てたり窓口で尽力している方がいます。関心を持ってくださる方もいます。

しかし、相談を強化するような施策を立てても、子どもたちにアウトリーチする、つまり相談につながるために出会うためのアクションが盛り込まれていないことが多いです。

そのため、こういった子どもや若者たちに支援が知られず、相談しようという発想を持ってもらえない状況が続いています。

その結果、この国では現在、子どもたちのためのセーフティネットが十分に機能していない状態になっています。

少子化対策や子どもの意見を聞くための動きが始まっていますが、現実に子どもたちにリーチできなければ、セーフティネットは機能しません。

だからこそ、私はユキサキチャットでの支援を広げようとしています。

今、親に頼れない子どもたちのためにできることをしたいと考えています。

ヤングケアラーや、親からネグレクトを受けている子、児童養護施設を出なければいけなくなった10代の子、親にずっとお金を送り続けている子、お金を払う必要がある子、大学生で仕送りが一切なくアルバイトをしながら親の生活を支えている子にも、セーフティネットにつなげるために、できる限りのことをしていきたいです。

ユキサキチャットは、オンライン相談を軸に、食糧支援や給付支援を行いながら、子どもたちの相談にも対応しています。

まさに、子どもたちの総合相談に近い形で活動しています。これからも、NPOとしてできることを続けていきたいです。

これを多くの方と共に進めていきたいと考えています。

現在、これまで社会に存在してきた相互扶助的なつながりは、核家族化や高齢化などによって失われつつあります。

子どもたちの居場所も減り、SNSの普及などによって、人とのつながりは希薄化されています。

セーフティネットのような機能がなくなりつつある社会の中で、もう一度、民間から再構築する時が来ているのです。

寄付は「与えるもの」ではなく、活動に参加するための一つの手段です。

10代や若者の孤立を解決するための活動に、ぜひ、お読みいただいている皆さんも参加していただきたいです。

給付型奨学生食糧支援プロジェクト継続と支援の輪を拡大するための寄付を集めています。

自由記述にもある通り、多くの学生から食糧支援の継続を求める声が届いています。

また物価高などが落ち着く状況が見えず、その影響を大きく受けるのは、親に頼ることができず、困窮する若者たちです。

今回は試験的な実施ですが、このサポートを続けていく必要があると思っています。

200名に3ヶ月間、食糧支援を届けユキサキチャットにて相談を実施するために、1000万円の寄付を募ります。

今、あなたの力が必要です。

この活動を続けていくために、ぜひ寄付をご検討くださいませ。

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