保護者に経済的に頼れない奨学生に、相談先の情報を案内。早期相談につなげます。
2022年8月24日 12時00分2022年8月24日(水)、全国の13〜19歳(コロナ禍では25歳まで)8,000名の登録者を抱えるLINE相談「ユキサキチャット」を運営する認定NPO法人D×P(ディーピー)(大阪市 理事長 今井紀明)は、一般財団法人コープこうべ奨学金財団(理事長 岩山 利久)と連携を開始。コープこうべ奨学金制度(愛称:てとて)を利用する高校生に、ユキサキチャットを案内し早期相談につなげます。
コロナ禍は、経済的に厳しい家庭に大きな打撃を与えています。コープこうべ奨学金制度(愛称:てとて)は、コロナ禍で経済的に厳しい家庭の高校(高等専門学校)生を対象に設立された給付型奨学金です。
ユキサキチャットでは、相談者の約60%が経済的に厳しいと回答しています。経済状況や家庭環境も踏まえた相談対応を実施しているため、連携にいたりました。
今回の連携ではコープこうべ奨学金の奨学生の方に、ユキサキチャットのチラシを送付し相談先の周知、早期相談につなげます。寄せられた相談内容によっては、ユキサキチャットから食糧支援や現金給付を実施し、生活面をサポート。奨学生の方が少しでも安心して学び続けられるよう、応援します。
一般財団法人コープこうべ奨学金財団
コープこうべは、1921 年の創立以来、助け合いの力でくらしの向上に取り組んできた生協です。くしくもコロナ禍のなか迎えることになった創立100周年
を機に、高等学校等に通う生徒の修学継続をサポートするため、むこう 10年間を目標に奨学金給付を開始することにしました。
また同時に、地域で行われているボランタリーな活動へのコーディネートや活躍の場づくりを通じて、若い人自身が生きる力を育む応援をしていきたい
と考えています。
コープこうべ奨学金財団:https://kumikatsu.kobe.coop/shogakukin/
ユキサキチャットとは
13〜19歳に向けた進路・就職相談サービス。LINEを使い気軽に相談することができます。
コロナ禍においては、困窮状態にある15歳〜25歳までに対象者を広げ食糧支援や現金給付を行いながら相談者の生活の安定をサポートしています。
ユキサキチャット:https://www.dreampossibility.com/yukisakichat/
【認定NPO法人D×P 理事長 今井 紀明より】
奨学金を受けている15~25歳の相談者の方が、生活苦に陥っている状況をコロナ禍の2年間で何度も見てきました。ひとり親家庭で経済的に厳しい方や、保護者が病気が障害を持っていて働けないなど、背景はさまざまです。奨学金と自身のアルバイト代を学費に当てていたり、生活費の一部を負担していたりするなど、これまでもギリギリで生活していました。相次ぐ生活必需品の価格上昇は、彼らをさらに苦しめています。「学校で使う学用品が満足に買えない」「冷・暖房を我慢している」「進学できるかどうか不安」など様々な10代の声を聞いています。
学費のサポートをするコープこうべ奨学金制度と連携することで、不安を抱えやすい若者へ相談先を周知することができます。NPOと奨学金制度を運営する団体が手を組むことで経済面と心理面から、若者の学びを支えていけると幸いです。
認定NPO法人D×P(ディーピー)は、不登校・中退・経済的困難など、さまざまな境遇にある10代の孤立を解決するNPO。学校とLINE相談で10代と出会い、困った時に頼れる人とのつながりをつくります。定時制高校では、高校生と社会人が対話する授業や校内居場所事業を実施。LINE相談事業「ユキサキチャット」は全国から相談を受け付けています。コロナ禍では、困窮する10代へ食糧支援・現金給付を実施しています。
※D×Pは、2015年6月8日付で、D×Pは大阪市の認定を受けた「認定NPO法人」です。認定NPO法人とは、活動内容が適正であるとして各自治体から認定をうけた団体のことを指し、認定NPO法人へご寄付は税控除の対象となります。
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