定時制高校には、不登校経験・経済的困窮・発達障害などの生きづらさを抱えた高校生が多く在籍しています。なかには、これまでの経験から「人なんて信用できへんわ」という生徒もいます。困りごとを抱えた時も人に相談しづらい状況が生まれています。
D×Pでは、定時制高校での居場所事業を軸にしながら、先生やソーシャルワーカー、地域の方々など様々な関係者とのつながりをつくっています。居場所事業(学内カフェ)で気軽にやりとりするなかで受け取った生徒からのサインや困りごとを元に、それぞれの関係者と話し合ったり、仕事体験の機会につないだりしながら、生徒ひとりひとりにとってより良い方向に向かう機会をつくるソーシャルワークを担います。
D×Pは、高校生が多様な人と関わる経験や、人と関わってよかったと思える経験を得られることを目指しています。よってD×Pの職員は、自分が生徒と関わるばかりではなく、生徒と多様な大人(ボランティアやインターン、地域の企業の方々など)がよい関係性をつくっていけるように、マネジメントするのが仕事です。「否定せず関わる」という価値観のなかで、共に学び合えるチームをつくります。
D×Pが取り組む社会課題
わたしたちが取り組む社会課題は、10代の孤立です。10代の孤立は、不登校・中退・家庭内不和・経済困窮・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。D×Pは定時制高校での取り組み(オフライン)とLINE相談(オンライン)で、全国の10代と出会いサポートをしています。
高校生に“つながり”をつくる居場所事業スタッフの仕事
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高校内の居場所事業の運営
週1回、学校の中にカフェのようなスペースをつくり、高校生と多様な大人が定期的につながる場所を開いています。食事や飲み物などの配布や季節に合わせた企画を実施するなど、困りごとがなくても普段から訪れやすい場をつくっています。訪れた高校生に声をかけ、対話を重ねるなかで生徒の抱える困りごとを拾います。 -
学校や地域の方々との関係づくりとソーシャルワーク
居場所事業で受け取った生徒からのサインや困りごとを元に、学校の先生やソーシャルワーカーなどの関係者とコミュニケーションをとったり、生徒が興味をもつ仕事をする大人から話を聞く企画や仕事体験ツアーへつないだりと、進路に関する情報提供もしています。生徒ひとりひとりにとってより良い方向に向かう機会をつくります。 -
ボランティア、インターン生と共に学び合うチームをつくる
ボランティアには職業も経験も背景も様々な方が参加してくださっています。そんなボランティアと高校生が「否定せず関わる」という価値観のなかで関わることで、人と関わってよかったと思える経験をつくっています。職員はそんなボランティアやインターン生と共に学び合えるチームをつくり、マネジメントを担います。
D×Pスタッフが大切にする4つの姿勢
全ての姿勢に共感し、体現しようとする人が働いています。
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否定せず関わる
相手や自分の価値観やあり方を否定せず、背景に思いを馳せて関わろう。「否定しない」と「関わる」の両方を大切にし続けたとき、だれかの可能性がひろがる環境が生まれる。 -
ひとりひとりと向き合い、学ぶ
「◯◯の人たち」とまとめることなく、ひとりひとりに向き合おう。年齢や性別、社会的な肩書で決めつけず、それぞれのバックグラウンドを持つ人から学ぶ姿勢を持ち続けよう。 -
オーナーシップを持つ
実現するのは、どこかのだれかではなく自分自身。自分の中に湧いた違和感に素通りせず、納得いくまで仕事をしよう。アイディアもいいけど、実現に向けて自ら一歩を踏み出そう。 -
翻訳者になる
世の中の多数の人に届かない、声なき声に気づいてすくいとろう。わかった気にならず、「現場」に足を運び肌で感じよう。そしてだれかに伝わる言葉に変える翻訳者になろう。
一緒に働く職員からのメッセージ
生徒と社会をつなぐ事業部 部長
野津 岳史
これまで関わってきた10代の中には、確かに生きづらさを抱えている人もいますが、それはほんの一面にしか過ぎません。 ひとりひとりには、さまざまな面があります。面白い趣味をもっていたり、周りに気を配っていたりと「すごいな」「素敵だな」と感じることがたくさんあります。繁華街に集う若者の事件やニュースを目にすることが増えました。彼らの背景にもさまざまな生きづらさがあるのではないかと考えることがあります。10代が本来の自分を発揮できず、周囲の環境によって生きづらさを抱えてしまうことは、とても残念なことです。『人とのつながり』を得られる環境をつくることを通して、ひとりひとりが自分の未来に希望を持てる社会を一緒につくりませんか?
募集要項
業務内容 | ・定時制高校での居場所事業の運営、企画立案、チームマネジメント ・繁華街でのアウトリーチ事業など、新規事業の運営の一部 ・仕事体験ツアーの企画立案、「クレッシェンド」の運営など ・地域資源や利用できる公的制度を活用したり、関係者間の調整を学校や地域の方々と連携したりしながら、10代が孤立しないような学校・地域づくりをするためのソーシャルワークを担っていける方 ※その他、他部門の仕事を一部担う可能性があります |
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対象人物像 | ・D×Pが掲げる理念や「4つの姿勢」に共感できる方で、かつ自分ごととして実現に強くコミットしていきたいと思う方 ・10代と直接関わり、ひとりひとりにとってよい環境をつくっていきたいと思う方 ・様々な関係者とやりとりし、それぞれの利害を踏まえつつも目的を共有しながらプロジェクトを遂行したことがある方 ・ひとりひとりの状況を踏まえて、使える公的制度を提案したり、関係者と調整をしながら10代が孤立しないような学校・地域づくりを担っていきたい方 |
応募資格 | ・社会人経験が3年以上ある方(新卒採用はしていません) ・大阪・天満橋事務所への出勤が可能な方 ・社会人マナー・PCの基本的操作の理解や、基本的なビジネス文章を作成できる方 |
推奨経験・資格(必須ではありません) | ・推奨経験:ソーシャルワーカー、スクールソーシャルワーカーとして10代と関わってお仕事をされたことがある方、D×Pでコンポーザー(ボランティア)をされたことがある方、その他10代と関わってお仕事をされたことがある方 ・推奨資格:社会福祉士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント |
活動場所 | D×P事務所 540-0032 大阪市中央区天満橋京町1-27ファラン天満橋33号室(京阪線・大阪市営地下鉄 天満橋駅から徒歩2分) および、各定時制高校など ※緊急事態宣言その他同等の要請が出た場合、感染予防のため事務所出勤頻度を抑え、在宅勤務に切り替えることがあります。部署異動や社会情勢次第で出勤頻度は変わることがあります。 ※在宅勤務の場合、個人情報が守られる環境づくりをお願いしています。会議などでの話し声が同居人の方に聞かれないようなスペースが確保できることが条件となります。 |
雇用形態 | 契約社員(2023年3月までを想定、契約更新相談可能) ※週4日や業務委託スタッフからのスタートなど、雇用形態はご相談可能です。 |
勤務時間 | 週5フルタイムの場合、フレックスタイム制度にて、9:00〜22:00の間で実働1日平均8時間 夜間定時制の事業のため、週1~3回は22時頃までの勤務となります。 |
給与 | 契約社員で週5フルタイムの場合、年収336〜426万円程度(賞与込、相談可) ※スキル・経験・勤務可能時間に応じて相談の上、決定します。 ※業績に応じて年3回(8月・12月・4月)賞与があります。 |
福利厚生 | ■社会保険: 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 ■交通費: 実費支給(基本的に全額支給としておりますが、新幹線・飛行機・特急列車等を利用しての遠方からの通勤を希望される場合は上限を設けることがあります。) ■福利厚生(職員の場合): ・「つながり休暇」制度※スタッフが、家族・友人・知人とつながる機会をつくるための休暇を年2回(有休)取得できる仕組みです。スタッフの社会関係資本構築のために利用してもらっています。 ・書籍購入/研修参加費補助制度 ・在宅勤務の場合はリモートワーク手当月1万円 ・発達障害サポーターズスクールの研修受講、および資格取得補助 ・PC、ポケットWi-Fi、携帯電話の貸与 ・健康診断・インフルエンザ予防接種の補助 ・育児・介護・産前産後休業制度 ・国内出張経費補助 |
休暇・休日 | ひと月のなかで最低週休2日分相当の時間数分が取得可能です。 年間120日相当分の休日あり ※年次有給休暇は6ヶ月勤続後に取得となりますが、入職から半年間は「新入スタッフ休暇制度」で5日間の有給休暇が付与されます。 ※日曜日は原則勤務不可(もし勤務する場合は月内に振替休を取得) |
募集人数 | 1名 |
採用フロー
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エントリーフォームとPCスキルチェックシートのご送付 ▶その後書類選考
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1次面接
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2次面接
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3次面接
必要に応じて面接や課題を付け足すことがあります -
採用決定
※D×Pにおける面談は、「一方的に審査する場」ではありません。D×Pと応募者の方がお互いのことを知って、ともに働いていけるかを模索する場です。
D×Pでの働き方や仕事について、聞いてみたいという皆様へ
D×Pの採用募集にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます!
D×Pでの働き方や仕事について、選考ではなくカジュアルにお話しする場をご用意しています。
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