4度目の緊急事態宣言が東京都で発令されました。
認定NPO法人D×P(ディーピー)では、東京都および関東圏に在住の、親に頼れない10代〜20代前半の若者100名に対し、追加で4万円の現金給付を行なうことを決定しました。
※また、引き続き1万円×3ヶ月の現金給付は、全国の親に頼れない10代〜20代前半の若者に行なっていきます。
※この支援は、応募したら必ずもらえるというわけではありません。相談の内容や状況によって決定します。公的なサポートにつなげられる方は優先してつないでいます。
2021年7月12日、東京都で緊急事態宣言が出されました。
埼玉、神奈川、千葉、大阪の4府県の「まん延防止等重点措置」も延長されます。
今回の緊急事態宣言は、酒類を提供する飲食店に対し引き続き休業をもとめるものです。また、条件つきで午後7時まで容認していた「まん延防止等重点措置」の地域での酒類提供は原則停止となります。
親に経済的に頼れずに自分で生計をたてている10代・20代のなかには飲食店でアルバイトをしているひとも多いです。かれらにとってアルバイトなどのシフトが入れないことは死活問題です。
先日発表された「労働力調査」では、2020年はどの世代も完全失業率が上昇傾向でしたが、とくに若い世代ほど失業状態になるひとが増えていると言えます。コロナ禍にともなう緊急事態宣言が影響していることがうかがえます。
働けない状況や経済困窮は、なにかをしようという気力もむしばんでしまいます。20歳未満の自殺者数は、2020年6月から前年同月比で増加傾向にあります。特に高校生女子は67人から138人と2倍以上増えています。
まずは安心して生活できる環境を
人に頼れず自分で自分を追い込んでしまう前に、まずは安心して生活できる環境を整えることが大切です。
認定NPO法人D×P(ディーピー)では、LINE相談事業「ユキサキチャット」に届いた相談のうち、緊急でサポートが必要な10代・20代に対して、現金給付・食糧支援を行なってきました。
(※この支援は、応募したら必ずもらえるというわけではありません。相談の内容や状況によって決定します。公的なサポートにつなげられる方は優先してつないでいます)
D×Pはこれまでに119名に合計555万円の現金を支給しました(2021年6月末時点)
食糧は約5100食を超えて提供しています。それにより、直近の食費や家賃の不安がいったん解消され、おちついて次の仕事を探すなどの一歩を踏みだせるようになっていきました。
現金給付・食糧支援を届けた10代の声
Aさんは、緊急事態宣言の影響で収入が減ってからは、貯金を家賃などにあてていました。最初の相談があったときは、貯金も少なくなり来月の家賃が払えないかもという状況でした。
現在は、新しくアルバイトが決まり研修などで忙しくしているとのこと。もう少しで収入も安定しそうです。
Bさんは、児童養護施設を退所した10代。ひとり暮らしをしながら、専門学校へ通っています。前回の緊急事態宣言後、アルバイトが再開できるようになったけど、働いた分の給料が入るまでの間の生活が苦しいという状況でした。追加の4万円給付でサポートしました。
これまで現金給付をうけた119名のうち、現金給付受給を終えた若者52名の現在の状況は以下のとおりです。およそ65%の若者が、就職などなんらかのかたちで生活が安定しています。また27%の若者は引き続きユキサキチャットでやりとりしています。
しかし、この4度目の緊急事態宣言にともない、サポートを必要とする10代・20代がさらに激増する可能性があります。3度目の緊急事態宣言では追加100名に給付できるようにしましたが、今回はさらに追加100名に給付できる状況をつくりたいと思っています。
10代〜20代前半の若者に向けて、以下のお知らせを出しています。ぜひシェアなどで情報を届けていただけましたら幸いです。
お知らせを見る : https://note.com/preview/necc422e05c96
追加400万円分の現金給付ができる状態を目指し、寄付を募ります
D×Pでは、今回の追加400万円分の現金給付が行える状況を目指し、寄付を募集します。
若者がみずからの命を絶ってしまう環境につくらないために。わたしたちとともに支えてくださる方を募っています。以下のサイトから、クレジットカード・口座振替・銀行振込等でご支援いただけます。
●寄付や、わたしたちの取り組みについてご不明点がありましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。担当から折り返しご連絡いたします。