繁華街に集まる若者のソーシャルワークを担う、相談対応スタッフ募集!精神保健福祉士・社会福祉士の方歓迎!

相談対応スタッフ募集

こんにちは、認定NPO法人D×P(ディーピー)です!ユースセンターでの相談対応スタッフを募集します!

わたしたちは2023年6月に繁華街(大阪・ミナミ)で「ユースセンター」を新設し、1年以上が経ちました。ユースセンターのオープンからこれまでに111回開所し、延べ5,886人の若者に利用していただいています※2024年11月時点 繁華街にたどり着く若者は、これまでの大人との関わりを通して傷つき、不信感を持っているため、福祉的な支援に対してあきらめにも近い気持ちを抱いています。そして、犯罪などのさまざまなトラブルにも遭遇しています。

現在、ユースセンターに集まった若者からはさまざまな相談を受けています。ひとりひとりの若者の希望する状態を聞きながら、生活保護などの福祉支援、住居や居場所、妊娠や性被害相談などを専門とする他のNPOや病院など、さまざまな機関との連携を担っています。

そこで、ソーシャルワークを専門に行うチームの相談対応スタッフを募集します!

ユースセンターの開所ごとに利用者数が増え続けているので、そこで受け取る若者からの相談の数も増え続けています。なかでも、ひとりひとりの若者をとりまく課題に対して、専門性が必要な相談が増えていると感じています。よって今年度から、よりスピード感もって若者に必要な動きができるよう、ユースセンター内部でチーム分けを行いました。今回募集しているポジションは、ソーシャルワークを専門に行うチームに所属します。

制度の狭間に抜け落ちやすい若者ひとりひとりと関わる仕事に、一緒に取り組みませんか?

精神保健福祉士・社会福祉士の方、歓迎です!

D×Pが取り組む社会課題

わたしたちが取り組む社会課題は、ユース世代の孤立です。若者の孤立は、不登校・中退・家庭内不和・経済困窮・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。D×Pは定時制高校や繁華街での取り組み(オフライン)とLINE相談(オンライン)で、全国のユース世代と出会いサポートをしています。

代表メッセージ

2023年6月にオープンしたミナミのユースセンター。オープンして約3ヶ月でのべ1157名(実数325名)の若者が訪れる場になりました。ユースセンターのなかでの他愛ない雑談のなかに、ひとりひとりの困難な背景が見えてきています。D×Pでは、ユースセンターに紐付く「ソーシャルワークチーム」を新たに立ち上げ、個別相談対応・同行支援・専門機関へのつなぎを行っていくメンバーを募集します。ともに事業をつくっていきましょう!

今井 紀明
認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長

1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒。神戸在住、ステップファザー。高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと日本社会から大きなバッシングを受ける。結果、対人恐怖症になるも、大学進学後友人らに支えられ復帰。偶然、中退・不登校を経験した10代と出会う。親や先生から否定された経験を持つ彼らと自身のバッシングされた経験が重なり、2012年にNPO法人D×Pを設立。
経済困窮、家庭事情などで孤立しやすい10代が頼れる先をつくるべく、LINE相談「ユキサキチャット」や定時制高校での授業や居場所事業を行なう。10代の声を聴いて伝えることを使命に、SNSなどで発信を続けている。

想定している仕事

  • アセスメント・対応方針の決定

    利用者の状況を把握・分析し、どのようなサポートが必要か明確にします。相談記録システムを用いて数値や情報の管理を行います。利用者の意向を十分に尊重し、かつ、保健医療サービスやその他の関連するサービスとの有機的な連携を図るよう工夫を行いつつ、これを総合的に提供することができるように対応方針を決めます。
  • 面談・同行支援

    ユースセンターへ訪れた利用者との対話のなかで希望があった場合、個室での面談に対応します。利用者から希望があった場合に、利用者に同行しながら生活保護などの福祉支援、住居や居場所、妊娠や性被害相談などを専門とする他のNPOとの連携などさまざまな社会資源との連携・調整を行います。
  • 複数人で見守るチームつくり

    メンバー個々の相談対応の方針の議論や、若者の周囲の課題や情報収集、他スタッフへのアドバイスを行います。メンバーからどんな学びのニーズがあるのかを聞き出し、いまの組織に必要な知識/情報が何かを照らし合わせて、まとめます。それを軸にした勉強会を企画運営します。

どんな仕事?

入社すると一緒に働くことになるスタッフに聞いてみました。

Q.ユースセンターはどういうところ?

ミナミのユースセンターは、
・安心できる、本来家庭で得られるような経験ができてエネルギーをためられる場
・自分の意見が尊重され、主体的に活動できる場
・自分の未来について一緒に考える人と出会える場

この3つのコンセプトで運営しています。食事をつくって一緒に食べたり、絵を描いたり、寝転がったりできるような場になっています。医療・宿泊・お金・仕事など、本人にとって必要な支援につなげ、「温かいご飯を一緒に食べられた」「安心して寝れた」など、人として尊重される経験を得られる場にしています。
スタッフ野津

若者との関わりで大切にしていることは

D×Pでは、「ひとりひとりと向き合い、学ぶ」「否定せず関わる」姿勢を大切に、若者と関わります。過去の経験から大人に対しての不信感が強い人もいます。実際にミナミを歩いていた時に出会った若者に「誰?、おまわりさん?」と言われたこともあります。支援する・されるという一方通行的な関係ではなく、ひとりの人として関わっていくこと、そして、ひとりひとりが安心して自分らしく自己表現できる環境をつくることを大切にしています。
スタッフ野津

相談対応スタッフにはどういったスキルが必要ですか

本人の希望する状態を聞きながら、生活保護などの福祉支援、住居や居場所、妊娠や性被害相談などを専門とする他のNPOとの連携などさまざまな社会資源との連携・調整ができる方が必要です。未成年の場合は、保護者とのやりとりが必要になる場合もあります。本人との関わりだけでなく、他のスタッフと協力しながらさまざまな人との調整を丁寧にできる方と一緒に働きたいと考えています。
スタッフ野津

どういった相談が多いですか?ケース数やチーム体制についても教えてください。

性にまつわる相談(性病やセックス、予期せぬ妊娠など)がもっとも多いです。住むところ、お金にまつわること、ご自身の病気にまつわることなどの相談もあります。随時進行しているケースが10〜20人くらいです。現在ユースセンターには11名のスタッフが在籍しており、アセスメント・対応方針の決定をするスタッフが2名、同行支援・面談に入るスタッフが6名の体制で行っています。ユースセンターの来訪者数が多いことから、個別相談の対応ができるスタッフの採用を強化しています。なお、完全な担当者制ではなく、1人の若者に対して複数人のスタッフで関わることを原則としています。(参考)2023年度の年間面談/同行支援数は301回でした。
スタッフ野津

D×Pスタッフが大切にする4つの姿勢

全ての姿勢に共感し、体現しようとする人が働いています。

  • 否定せず関わる

    相手や自分の価値観やあり方を否定せず、背景に思いを馳せて関わろう。「否定しない」と「関わる」の両方を大切にし続けたとき、だれかの可能性がひろがる環境が生まれる。
  • ひとりひとりと向き合い、学ぶ

    「◯◯の人たち」とまとめることなく、ひとりひとりに向き合おう。年齢や性別、社会的な肩書で決めつけず、それぞれのバックグラウンドを持つ人から学ぶ姿勢を持ち続けよう。
  • オーナーシップを持つ

    実現するのは、どこかのだれかではなく自分自身。自分の中に湧いた違和感に素通りせず、納得いくまで仕事をしよう。アイディアもいいけど、実現に向けて自ら一歩を踏み出そう。
  • 翻訳者になる

    世の中の多数の人に届かない、声なき声に気づいてすくいとろう。わかった気にならず、「現場」に足を運び肌で感じよう。そしてだれかに伝わる言葉に変える翻訳者になろう。

一緒に働く職員からのメッセージ

新規事業部 マネジャー
野津 岳史

大阪・ミナミの繁華街に隣接する場所でユースセンターを開所して1年以上が経ちました。ユースセンター利用者の若者たちの中には、様々な背景から大人や社会に対して不信感や諦めの気持ちを持っている方も少なくありません。そのなかで日々自分たちで居場所をつくったり、トラブルがあったらどうにかしようとしていて、その様子を目にするたびに素直に「すごいな。生きる力があるな。」と感じます。ですが、人は誰しも人の手を借りながら生きています。いま若者が大人に頼れない環境となっていることはとても残念ですし、どうにかしたいと思っています。ユースセンター、個別相談、同行支援、多様な機関とのネットワークづくりを通して、「人の手を借りながら自分なりの一歩を踏めるような環境」を大阪・ミナミに一緒につくりませんか?

募集要項

業務内容
  • 様々な困難を抱えた10代・20代の個別相談対応・同行支援
  • 個別相談にともなう、アセスメントの実施や対応方針の決定、公的機関や医療機関、弁護士との連携やつなぎ
  • 新しい連携先の開拓や連携機関とのネットワークづくり(勉強会/研修会への参加や関係性の構築を通して、連携時にスムーズにつなぐことができるよう関係調整を行う)
  • チームにおいて、個々の相談対応の方針の議論、情報収集、他スタッフへのアドバイスや勉強会の企画運
  • 相談/同行支援におけるノウハウやフローの体系化
  • (最低週1回)ユースセンターにおける利用者との関わり
対象人物像
  • D×Pが掲げるビジョン「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会」に共感でき、自分ごととして実現にコミットしていきたいと思う方
  • D×Pの「4つの姿勢」に共感でき、日々の業務に反映させる意志のある方
  • (自治体窓口、医療機関、児童相談所、弁護士など様々な方と連携しながら仕事をするため)多様なセクターと交渉しながら仕事をしてきた経験のある方。また、そういった多様な方々との利害関係を踏まえて相談対応を進行できる方
  • 関わる若者の気持ちを第一に、粘り強く本人のタイミングを待ちながら伴走し続けたい気持ちのある方
  • 出会う若者の周囲の課題に対して、常に新しい情報を知ろうとし、収集することができる方
  • どんな相談であっても調べようと動くことができ、自分ひとりでは対応が難しいと判断した場合に誰かの力を借りようとすることができる方
応募資格
  • 社会人経験が3年以上ある方(新卒採用はしていません)
  • 生活困窮者支援/児童福祉の専門知識もしくは3~5年以上の実務経験がある方。
    (特に、社会福祉士・精神保健福祉士の資格をお持ちの方を歓迎します)
  • 大阪・天満橋事務所への出勤が可能な方
  • 社会人マナー・PCの基本的操作の理解や、基本的なビジネス文章を作成できる方
    ※D×Pでは主に、Chatwork、Google Workspace(ドキュメント、スプレッドシート、カレンダーなど)を用いて業務を行います。
  • 最低週1回、22時ごろまでの勤務が可能な方
推奨経験・資格(必須ではありません)
  • 精神保健福祉士・社会福祉士・公認心理師・臨床心理士の資格をお持ちの方
  • 予期せぬ妊娠や性病など性にまつわるサポートのご経験がある方
  • 暴力、虐待、DVを受けた方のサポートのご経験がある方
  • 依存症、OD、自傷経験のある方のサポートのご経験がある方
    ※原則、医療機関と連携しながらサポートしますが、相談対応で上記のような状況にある方と関わる可能性が高いです。
  • スーパーバイザー(他の支援者をサポートしたりアドバイスする立場)のご経験がある方
勤務場所
  • ユースセンター 大阪市中央区難波(最寄り駅:なんば駅/大阪日本橋駅)
    ※ユースセンターの住所は別途お知らせします。
  • D×P事務所 540-0032 大阪市中央区天満橋京町1-27ファラン天満橋33号室(京阪線・大阪市営地下鉄 天満橋駅から徒歩2分)
    ※緊急事態宣言その他同等の要請が出た場合、感染予防のため事務所出勤頻度を抑え、在宅勤務に切り替えることがあります。部署異動や社会情勢次第で出勤頻度は変わることがあります。
    ※在宅勤務の場合、個人情報が守られる環境づくりをお願いしています。会議などでの話し声が同居人の方に聞かれないようなスペースが確保できることが条件となります。
雇用形態

契約社員(雇用契約を締結してからまずは1年間契約を想定、契約更新の相談可能)
※週4日や業務委託スタッフからのスタートなど、雇用形態はご相談可能です。

勤務時間

週5フルタイムの場合、フレックスタイム制度にて、9:00〜22:00の間で実働1日平均8時間(コアタイムは13:00〜16:00)
※ユースセンターは現在週2回(火曜・土曜)の16:00-22:00に開催しています。今回募集する相談対応スタッフは、最低週1回ユースセンターで16:00-22:00に勤務して、利用者との関係性を築いたり、個別相談前の顔つなぎをしていただきたいと思います。

給与

契約社員で週5フルタイムの場合、年収360〜480万円程度(相談可)
※月給換算した場合およそ30万円以上を想定。スキル・経験・勤務可能時間に応じて相談の上、決定します。
※業績に応じて年3回(8月・12月・4月)寸志等があります

福利厚生

■社会保険:

  • 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険

■交通費:

  • 実費支給(基本的に全額支給としておりますが、新幹線・飛行機・特急列車等を利用しての遠方からの通勤を希望される場合は上限を設けることがあります。)

■福利厚生(職員の場合):

  • 「つながり休暇」制度あり
    ※スタッフが、家族・友人・知人とつながる機会をつくるための休暇を年2回(有休)取得できる仕組みです。スタッフの社会関係資本構築のために利用してもらっています。
  • 新人休息制度(入社直後の年次有給休暇が与えられていない期間に取得できる休暇制度)
  • 書籍購入/研修参加費補助制度あり
  • 在宅勤務の場合はリモートワーク手当あり
  • PC、Wi-Fi、携帯電話の貸与あり
  • 健康診断・インフルエンザ予防接種の補助あり
  • 育児・介護・産前産後休業制度あり
  • 子の看護休暇、介護休暇を有給で取得可能
  • 国内出張経費補助あり
休暇・休日

ひと月のなかで最低週休2日分相当の時間数分が取得可能です。
年間126日相当分の休日あり
※年次有給休暇は6ヶ月勤続後に取得となりますが、入職から半年間は「新入スタッフ休暇制度」で5日間の有給休暇が付与されます。
※日曜日は原則勤務不可(もし勤務する場合は月内に振替休を取得)

募集人数

1名

応募締め切り

2025年1月19日(日)まで

※なお、エントリーフォームをお送りいただいてから3営業日以内に書類選考の結果をお知らせします。

採用フロー

  1. エントリーフォームから応募

  2. 書類選考

    3営業日以内にメールにて書類選考の結果をお知らせします。
  3. 1次面接

    オンラインもしくは対面
  4. 2次面接

    オンラインもしくは対面
  5. 現場同行

    ユースセンターに実際に入り、利用者と関わる
  6. 3次面接

    オンラインもしくは対面

※D×Pにおける面談は、「一方的に審査する場」ではありません。D×Pと応募者の方がお互いのことを知って、ともに働いていけるかを模索する場です。

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