オンライン相談事業を運営するD×Pとダイバーシティ工房が、社会的孤立・孤独に直面する人々のリアルを語るイベントです。
今回のイベントでは、多様化する社会問題に向き合うオンライン相談事業の現場から、利用対象者やサポート内容の異なる2つの事業「ユキサキチャット」と「むすびめ」の相談員が、オンラインだからこそつながれた、孤立・孤独を抱える人たちのリアルを共有します。
オンライン相談について、そして社会的孤立や孤独を抱えている人たちを取り巻く状況について知る機会になっていただければと思っています。
開催概要
開催日時
11月28日(木)12:00〜13:00
こんな方におすすめ
- 社会的孤立・孤独を抱えている人たちへの関わり方、アウトリーチの方法に関心のある人
- オンラインでの相談対応のノウハウや課題について知りたい方
- 孤立・孤独を抱えている人たちの社会参加や自立支援に関心のある方
お話すること
オンライン相談事業を運営している2団体の事業内容をご紹介します。
2018年からLINEを使ったオンライン相談事業を行っているD×Pの「ユキサキチャット」と2020年からオンライン相談事業を行っているダイバーシティ工房の「むすびめ」のそれぞれのオンライン相談事業が何を目的にどういう体制でどんな方々のサポートをしているのかをお伝えします。
その後、2つの団体の相談員が「孤立・孤独を抱えている人たちからのLINE相談のリアルとは?」というテーマでクロストークを行います。
実際にどんな相談が来て、どのように対応しているのか?
オンラインだからこそ受けている相談とはどんなものか? などなど
様々な切り口で現場のリアルと、社会的孤立・孤独に直面している人たちのリアルをお伝えできればと思います。
皆さまからの質問にお答えする時間もあります。
参加費
無料
参加方法
Zoom
当日朝(もしくは開催の1時間前までに)、お申込いただいたメールアドレスに参加用URLをお送りします。
参加に必要なもの
- PCまたはスマホ(資料・映像を共有しながら進行するためPCを推奨します)
- スマホからZoomに参加される場合は、Zoomのアプリをご用意くださいませ
- 通信回線が安定したネット環境
登壇者
ゲスト
佐藤 佑紀 (さとう ゆうき)
NPO法人ダイバーシティ工房 アウトリーチ事業部・マネージャー
宮城県仙台市生まれ、仙台市育ち。サッカーと音楽を愛するアラサー男子。
大学卒業後、宮城県の公立中学校に着任し、社会科教諭として2校で計6年勤務。退職後、縁があり千葉県に移住。2020年4月よりNPO法人ダイバーシティ工房に入職。放課後等デイサービス指導員、「むすびめ」運営責任者、地域連携コーディネーターを経て、2022年4月より現職。
法人では、主として子ども・若者の相談支援業務を担いながら、「無ければ作る」の精神で広く社会資源の開発に従事。
「むすびめ」をはじめとして、市川市の福祉機関・こども食堂等を見やすく集約した「市川市こども支援マップ」の作成・配付、市川市内の公立中学校への授業補助員の派遣や外国ルーツの児童生徒の支援活動、公立高校の「校内居場所カフェ」運営参画など、様々な取り組みの立ち上げを主導する。
2023年4月からは、千葉県ヤングケアラー総合相談窓口「アトリエ」統括コーディネーターに。
法人の受託する千葉県委託事業を通して、連日千葉県内各地を飛び回りながら県内における子ども・若者支援を活発化させるべく各種活動を続けている。
ゲスト
おむすびさん
NPO法人ダイバーシティ工房 SNS相談グループ・リーダー
岐阜県出身。ファンタジーや児童文学が大好き。
大学卒業後、メーカーの営業職として4年間勤務。その後、公益社団法人の事務職等を経て、大学院で臨床心理学を専攻。
大学院入学後に携わった学習支援事業で初めて居場所支援に関わり、ひとり親などの家庭環境によって十分なサポートが受けられない子どもたちに、学力だけでなく自己肯定感も育むといった重要な意味がある事業だと感じる。しかし、こうして社会的な制度につながって支援を受けられる子どもがいる一方で、つながれない子どもたちがいることも知るようになった。制度につながりにくい子どもたちも、地域で一緒に支えていくことができればという思いから、大学院卒業後の2023年にNPO法人ダイバーシティ工房に入職。
入職後は放課後等デイサービス指導員と、「むすびめ」相談員を兼任。今年度から「むすびめ」ではリーダーとして、運営業務も担っている。また、地域の人とつながれる場所として、法人の拠点を活用したコミュニティカフェを、月に1回運営している。
玉井 慎太郎 (たまい しんたろう)
認定NPO法人D×P(ディーピー)ユキサキチャット事業部 マネジャー
メーカー勤務の新卒社員が、教員への転職を目指し通信制大学で教職課程を学ぶ。同時にD×Pのボランティア「コンポーザー」として通信制・定時制高校の生徒と関わり、「否定せず関わる」を大切にすることで生まれる「一人間同士のコミュニケーション」の面白さに気づく。
生徒との関わりを通じて、若者の可能性と社会の課題に触れ、2017年にD×Pに入職。定時制・通信制高校での事業運営を経て、2021年からユキサキチャット事業部で相談対応、事業計画、外部連携、採用など幅広い業務を担当している。
たまごさん
認定NPO法人D×P(ディーピー)ユキサキチャット事業部 相談員
外資系企業で海外旅行の仕事に携わりながら、ボランティアとして子どもの居場所活動を立ち上げて運営。様々なしんどさを抱えた子どもたちと過ごすなかで、もっとこの分野に関わりたいという思いをもち、生活困窮者支援の相談員に転職。さらに、中高年が多い行政の窓口と、居場所活動が増えている子どもたちとの中間にあたる若者世代こそ、孤立せずに社会と繋がっていけるような仕組みが必要だと痛感するなかで、D×Pの「10代をひとりにしない」理念に共感し、2023年に入職。
ユキサキチャットでは、主に生活困窮を抱える若者のケースを担当し、現金・食糧給付の方針判断や、外部団体との連携などを行っている。
NPO法人ダイバーシティ工房の「むすびめ」について
無料SNS相談「むすびめ」は、「ちょっと困った」を気軽に話せる場となることを目指し、2020年8月にスタートしました。
窓口は平日9時~21時まで対応しており、全国からのどの年代、どんな内容でも相談をお受けしています。
お話を聞きながら、困りごとを整理したり、必要に応じて情報提供や他機関へのつなぎも行っています。
1日40~60件の相談を受け付けており、2023年は新たに1661名の方が友達登録をしてくれました。
D×P(ディーピー)の「ユキサキチャット」について
不登校・中退・経済的困難など、さまざまな境遇にある10代を孤立させないために活動する認定NPO法人DxP(ディーピー)が運営するLINEを使ったオンライン相談事業です。
不登校・虐待など困難を抱えた13歳~25歳までの全国の若者を対象にしており、親に頼れず孤立する若者が抱える進路、不登校、生活困窮などの悩みに対して、安心して相談できる場を提供することを目的としています。
累計登録者数は現在15,000名を超え、全国からの相談が寄せられています。「物価高なので1日ごはんを食べずに節約している」「所持金が5,000円しかなく、電気代や水道代を滞納している」「親にアルバイト代を取られ、家賃が払えない」など、深刻な生活困窮の声が日々寄せられており、こうした若者の生活の安定と次の一歩を支援しています。