会社名・個人名をユースセンター内に掲載いたします
大阪ミナミの繁華街の真ん中で、ユースセンターをつくる
去年からグリ下でテントを出してから、20代前後の若者たちと関わる機会が増えてきた。
家や学校に居づらい若者たちが、居場所を求めてグリ下に集まっている。
週1回食事を提供しつつ話す場をつくっている。
冬の寒い空の下でも20〜40人ぐらいテントにくるようになってきた。
そこに数時間ほど滞在し、スタッフと話したり、ごはんを食べたり、友人同士で話したり、時には寝たり、思い思いの時間を過ごしている。
トー横、グリ下。ずっとコロナ禍で気になっていたが、当法人のスタッフの一人が「繁華街でアウトリーチしたい。繁華街に来る若者たち、ひとりひとりの意思を尊重した上で力になりたい。」と話し、テントを出し始めた。
僕らが関わった若者の数は100人を超える。
グリ下で子どもたちや若い子たちは住居を持っていない、安心して住める場所もなく、また金銭的にも困っている状況の子たちが多い。未成年者もいる。
そもそも関わろうとしている社会の資源がほとんどない中で、D×Pとして半年以上テントを出して、そこで関係性をつくり、病院へ一緒に行ったり、生活の立て直しや仕事の相談などに乗ったりしてきた。
「ご飯をみんなにつくっている」という話をグリ下に来ている子から聞いた。
僕もよく、関わっている子たちにご飯をつくってきた。
生活の基本は食事であり、そこで一緒に食べながら他愛のないことも話す。
その中で「のりさん、実は俺、こんなことやりたいんだよな」と急に話が出たりする。
安心できる空間で会話をすることで本人がこれまで前向きではなかったことが一転し、「ちょっとやってみたい」と思う瞬間も出てきたりする。
たかが食事、と思うかもしれないが、それが重要なのだ。
音楽を一緒にやったり、写真撮影に行って展示会をしたり、準備を一緒にしている隙間時間や文化的な体験を通して、「のりさん、俺、海外行ってみたいんだよね」という夢のある話も出てきたりする。
子どもたちにはごはんを食べる寝るなど生きる上で当たり前に行われること、文化的な経験があることが重要だ。そして自分の意見・権利が尊重される経験も必要だ。
それが隙間をつくり、その隙間から本人の意志や自己決定の瞬間というのが勝手に生まれていくのだ。それは醸成される、と言ってもいいかもしれない。
とにかく、安心できるセーフティーネットと、本人がやりたいことができる機会をつくることが大切なのだと思う。
ユースセンターとはそれを実現する場所だ。
欧州の若者政策ではとりわけユースワークが重要とされてきており、その活動拠点の一つにユースセンターが置かれている。
欧州、特にスウェーデンの若者政策に詳しい両角達平さんから聞いた話では、ユースセンターはスウェーデン全土に1500施設もあり、学校でも家でもない、子どもたちや若者たちが集まれる場所だ。
そこにはカフェもある、食事をつくれるキッチンもある、映画をみたり運動ができる場所、ステージや音楽もできる場所がある。4〜5階建の建物全体がユースセンターになっている場所もある。
僕らがつくろうとしているのは、グリ下から徒歩5分圏内で50坪ほどの場所でのユースセンターだ。
当然、欧州に比べると小さい。それでも50坪あれば、キッチンやカフェや話せる場所がつくれる。
面談ができたり文化的な活動ができたりなどアクティビティーも多くできるようになっていく。
新しいユースセンターをスタッフだけではなく、ここに集まる子どもたちや若者たちともつくっていきたいと僕らは考えている。
一部の内装は、少しずつだがつくり始めている。
予算投下は5000万円、そのうちの7割は資金調達をすることができたが、資金が全て集まっているわけではない。
ユースセンターができることによって安心できる居場所となり、文化的な体験や経験ができる機会もつくっていく。
以前からミナミには地方から家出している子たちも集まってきやすかった。
そこからグリ下での居場所を子どもたちが自らつくり出し、夜の街がセーフティーネットになっている。
しかし夜の街はトラブルとも隣り合わせだ。関わっている大人も少ない。
だからこそ、繁華街に新しいセーフティーネットをつくる。ユースセンターはそこの要になれればと思っている。
ユースセンターの設立は、今年度のD×Pにとって大きな挑戦だ。
財務規模は約2億から約3億にも増えることになる。
大変な状況だが、子どもたちやユースのために動きたいと思っている。
ぜひ、皆さんも寄付で応援をお願いしたい。よろしくお願いいたします。
【残り7枠】ユースセンター サポーターを募集中! 会社名・個人名をユースセンター内に掲載いたします
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50万円以上のご寄付で
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10万円以上のご寄付で
ユースセンター内のアクリル板に御社名を掲載いたします。
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