長期化するコロナ禍で若者の貧困が広がっています。学費や生活費のために働く若者は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が繰り返されるなかで思うようにアルバイトもできず貯金も底をついたと話します。

何度も繰り返される緊急事態宣言で、貯蓄がゼロになり、家賃やガス、水道代を滞納していました。今は何とか週4、5でアルバイトに入れるようになったのですが、数ヶ月分滞納した金額、月々の返済を支払うとマイナスが広がるばかりです。国の制度の緊急小口資金も利用しましたが、まだ全然足りていない状況です。毎日お金のことで頭を悩ませ、催促の電話などの不安やストレスから最近は眠れなくなっています。
20代
毎日生活するのがやっとで、冬服は手持ちの2着を着続けています。汚れもあり見苦しいと分かっているのですが洋服を買うお金があるなら生活に回したいと中々買えずに正直惨めだなって思います。家族とは仲が悪く親からお金をせびられたこともあって、一緒に暮らすということも出来ないです。 今の時点での手持ちでは今後の生活は確実に無理で、毎日毎日どうしたらいいのか、どうなるのか不安です。
20代

約3割が誰にも相談できない。親にも頼れず孤立する若者

彼らが親に頼れない状況は様々です。「保護者が障害や病気を持っていて働きづらい」「家族もコロナの影響で収入が減っている・解雇されてしまった」など家庭も経済的に苦しい状況にあり金銭的援助は望めない場合。また「家族から暴力をうけて家を出ることになったので、頼れない」など保護者がいない・連絡が取れないといった場合もあります。

家庭の収入が少ないので私がアルバイトをして少しでも家計の足しになればと思っていたのですが家族の看病、学校での勉学、アルバイト等をしているうちに私自身がストレスによりドクターストップが出てアルバイトを辞めざるを得ない状況になってしまいました。家族の収入は変えることもできないので自分が頑張って働かなきゃいけないのですが、うまくいきません。
10代
虐待を受け児童相談所に一時保護を受けたのち、高校に通いながら一人暮らしをしています。 月4万円の仕送りとアルバイトで収入を得ていますが、家賃と最低限の衛生用品で消えてしまうため、食事に困っています。今月までは貯金を切り崩していましたが、もう底をついてしまい高校に通っているためアルバイトの時間もこれ以上増やせません。バイトと学業の両立、また周りと自分の比較してしまって、こんなになんで辛いんだろうと思います。
10代

経済的な不安は、友人や交際相手、周囲の人にも相談しづらいものです。もし、相談して援助を受けることができても、これまでの関係が崩れてしまう可能性を孕んでいます。

彼らにとって支援は“本当に困っている人”のもの

「福祉制度や支援はたくさんある。困っているなら使えばいいのではないか?」このような疑問を投げかけられることがあります。確かに、利用できる制度がある場合もありますが、彼らにとって支援は“本当に困っている人”のもの。「私より大変な人もいると思うから我慢してやり過ごそうと思っていた」こんな言葉を聞くことも多いのです。

アルバイトをしていたのですが、シフトを入れて貰えずほとんど収入はありません。何個も面接を受けてどうにか頑張ろうとしている最中なのですが、今見つかったとしても1か月暮らしていくだけの収入がありません。収入状況が悪化したと言うよりも、常に一番下の方でもがいているような生活です。支援の対象に当てはまりますか?
20代

自分が当てはまるかどうかわからず、福祉サービスに繋がることが難しい。なんとか制度を見つけて相談に行くことができても、自身の状況を説明できず「もう少し生活を切り詰められないか見直してほしい」「若いし、仕事を探してみては?」と跳ね除けられてしまう。

“本当に困っている人”とはどんな人なのでしょうか?この言葉が相談することのハードルを上げているのかもしれません。

認定NPO法人D×Pは、親に頼れない若者を対象に一時的な生活を支える「現金給付」と「食糧支援」を独自に実施。これまでに2,600万円以上支給、食糧支援は32,000食を提供しました。D×Pは、不安に思っている段階から相談してほしいと伝えつづけています。

若年層向けのお知らせ記事では、“生活が不安な”と表現しています。「困っているかどうかはわからないけど、不安は感じているから連絡しました」という相談者の声も聞いています。

D×Pの現金給付と食糧支援

D×Pでは、若年層が気軽に相談できるようLINEを使った相談事業「ユキサキチャット」を運営しています。届いた相談のうち、緊急でサポートが必要な10代・20代に対して、現金給付・食糧支援を実施。私たちの支援に重要なのは速さです。食糧支援では30食を次の日や翌々日には届けられるように、現金給付も面談後3日以内に振り込みしています。食べ物もない若年層にすぐに実施することで一時的に安心できる環境をつくり、継続して関わるなかで就職や福祉制度の利用などによって安定して生活できるようにサポートしています。

  • 最大3ヶ月、月1万円を給付

    現金給付

    最大3ヶ月、月1万円を給付します。給付の目的は、生活費、家賃、学費の支払いや、ライフラインの滞納の解消などの支払いに充てることとしています。事情によって、一度に3万円の振り込みや4万円の追加給付を行なうこともあります。
  • 約30食をすぐに届ける

    食糧支援

    約30食をすぐに届けます。届ける食品は、パスタやパスタソース、レトルトのカレー、缶詰、お米など。食糧支援を実施する相談者の多くは日用品も我慢していることが多いため、マスクや生理用品、ボディーソープなど必要なものがないかを選択式のフォームで尋ね、回答があったものを一緒にお届けします。

サポートの流れ

  • 保護者など経済的頼り先があるか
  • 貯金や借金があるかなど本人の経済状況はどうか
  • 仕事をしているか、働ける状態にあるかなど収入見込みがあるか
  • 公的なサポートを既に受けているか、今後受けられそうか

などを総合的に判断し、よりひっ迫した状況にある方に対して給付等を決定しています。支援を決定する場合も見送る場合も、支出の見直しや収入確保のため転職・アルバイト探し、利用できる公的支援、奨学金の申請などをユキサキチャットでサポートしています。

これまでの実績

2022年1月30日までの実績。

「久しぶりに自分を大切にできる気がしました。」現金給付を受け取った方からのメッセージ。

学生の方、ひとり親で子育てをしている方など状況は様々ですが、現金給付を受け取り、安心して年始を迎えることができたという声が届きました。(メッセージは掲載の許可をいただいています)

D×Pの現金給付は、これからのことを一緒に考えていくための取り組みです。給付後もやりとりを続け、生活の安定までサポートしています。

現在オミクロン株の感染が急拡大し、緊急事態宣言も検討されています。今後も支援を希望する若者が増えると予想されます。

ガスが止まっているのでお風呂に入ることは出来ず、月に数回ネットカフェのシャワーを借りて事を済ませています。水道ももうすぐ止まるとの通知がきており、すぐにでも何とかしたい状況です。こんな生活が続くと考えると精神的にも病むことが多くてもう生きる希望すらありません。生きたくはないのですが、死ぬ勇気も出なくて本当に毎日ただ生きてるってだけです。普通の生活に戻りたいです。それだけを願ってます。
20代

『日本財団第 4 回自殺意識調査』報告書によると、1年以内に自殺念慮があった層のコロナ禍でのストレスの上位5つに、「精神的健康問題(うつ病など)の症状悪化」「同居する家族から感情的な暴言を吐かれること」「経済的に苦しく、家賃、光熱水費、食費などの生活費が工面できないこと」「就職/転職活動が困難であること」「睡眠が十分に取れていないこと」があがりました。

昨年2021年度の自殺者数は2万830人。コロナ禍前の2019年と比べると661人増加しています。暫定値として発表された動機や理由のうち、経済・生活問題は3,038人で114人増え、うち生活苦が理由だった人が約1割増の990人に上りました。

認定NPO法人D×P(ディーピー)に届く相談のなかにも、「家を追い出されそう」「スマホ代が払えていない」「ガスが止まりそう」などライフラインの滞納の相談や「メンタルの不調を感じているが病院に行くお金がない」という声も寄せられています。にも頼れず、自分で自分を追い込んでしまう前に、安心できる環境を整えることが大切です。

「たくさんの15〜25歳の子が困窮していること、そして困窮が長期化しているのに政府の支援策が乏しい。この状況に声を上げ、NPOとして民間からできる仕組みや支援を広げていきます」D×P理事長 今井紀明

コロナ禍で露呈した、若者の困窮。その背景には頼れる人がいない「孤立」の問題があります。

若年層が何度でも無料で相談でき、長くつながり続けることができるのは、D×Pの取り組みに共感し寄付をしてくださる方がいるから。

進学や就職、支援機関や公的な制度などあらゆる可能性を提案できるユキサキチャットに、新しい10代のセーフティネットの可能性を感じてくださっています。人とのつながりが得づらいコロナ時代に、寄付でセーフティネットを広げませんか?

若者がみずからの命を絶ってしまう環境に置かないように。

ともに寄付で支えてください。

まずは安心して生活できる環境を。継続したご寄付で若者の生活支えることができます。

あなたの寄付でできること

1万円のご寄付で、

孤立する若年層1名に、ユキサキチャットでの進路・就職相談を1ヶ月間継続することができます。

現金給付・食糧支援(ユキサキ便)を届けた相談者のかたから近況報告のメッセージが届きました。

3万円のご寄付で

コロナ禍で困窮する若年層に、3万円の現金給付を実施することができます

現金給付は、目先の生活を送るために実施しています。1万円を3ヶ月と小分けにして送ることでつながり続けるきっかけにもなっています。

10万円のご寄付で

孤立する10代2人に、60食分の食糧と生活費に使える給付金(3万円)を届け、ユキサキチャットでの進路・就職相談を1ヶ月間継続することができます。

30食分の食糧をすぐに送ります。現金給付と食糧支援の両方を行うことで、毎日食事が取れる状況をつくりながら、生活を整える土台をつくります。

いますぐ寄付をする

クレジットカードを使って今すぐ寄付を始めることができます!ともに10代を支えましょう。よろしくお願いします。

その他の金額での寄付はこちらからできます

D×Pへの寄付は税控除の対象となります。

2015年6月8日付で、D×Pは大阪市の認定を受け「認定NPO法人」になりました。認定NPO法人とは、活動内容が適正であるとして各自治体から認定をうけた団体のことを指します。認定NPO法人へのご寄付は、税控除の対象となります。D×Pへ寄付していただくと、最大約40%のお金が戻ってきます!

よくいただく寄付に関するご質問

寄付金はどのようにつかわれますか?

皆様からの寄付金は、公立の定時制高校での授業や居場所事業の実施、ユキサキチャットでの相談、食糧支援や現金給付など、様々な機会提供のためプロジェクトの活動費として使わせていただいています。費目別で見ると、「人件費」が主なもので、食糧など直接10代に届ける「給付支援費」にも充てられています。活動報告書のなかにある会計報告ページで詳細にご報告していますので、ぜひご覧ください。
活動報告書・会計報告を見る

D×Pは、相談者や生徒ひとりひとりを支えるにはスタッフを支えることも非常に重要だと考えています。2022年4月にD×Pは全職員のベースアップを行いました。D×Pの人件費に関する考え方は以下をご覧ください。
お知らせ:認定NPO法人D×Pは2022年4月に全職員への賃上げを行いました。


寄付はどのような方法がありますか?

クレジットカード、口座振替、銀行振込にて対応しております。その他にも様々な寄付の方法がございます。

使用できるクレジットカードは以下の通りです。

  • VISA
  • MASTER
  • JCB
  • AMEX
  • DINERS

食糧品(日用品・マスクを含む)の寄贈は受け付けておりません。詳細は、「Q.10代に食糧を直接届けたいです。D×Pへお送りしてもいいですか?」をご覧ください。

法人としての寄付を検討しています。相談はできますか?

ご検討いただきありがとうございます。具体的なご相談については担当の熊井がご対応しますので、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

月額寄付ではなく、1回のみの寄付はできますか?

はい、可能です。ご都合のいい時に、ご自由な金額でご寄付いただける「今回のみのご寄付」を承っております。今回のみの寄付をするからお手続きください。

月額寄付の退会はできますか?

はい、できます。D×P寄付サポーター専用 お問い合わせフォームからご連絡をいただければ、3営業日以内に対応いたします。

毎月のご寄付の方法がクレジットカードの場合は、当月の課金が最後となり翌月の課金は行われません。
月末が休業日で弊社の対応が月を跨いでしまった場合、課金が行われてしまうことがありますが、後日課金取消で対応させていただきます。

毎月のご寄付の方法が銀行引落の場合は、退会の反映までに最大2ヶ月かかる可能性がございます。

どのくらいの税制優遇を受けることができますか?

最寄りの税務署でおたずねになるか、国税庁のサイトをご確認ください。個人の方は「税額控除」か「所得控除」のどちらか有利なほうを選ぶことができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1263.htm
また、お住まいの地域によっては個人住民税の控除対象になる場合がございます。自治体によって異なるため、当団体ではお答えしかねますのでお手数ですが各自治体へお問い合わせくださいませ。

クレジットカード決済について
ROBOT PAYMENT社のシステムを利用しております。同社では、シマンテックSSLサーバ証明書を採用しており、入力情報は安全な形で送信されます。お客様情報も暗号化され厳重に保管されるため、第三者に漏れることはございません。また、クレジットカード番号は、当団体には開示されません。

個人情報について
ご登録いただきましたご住所・お電話番号・メールアドレス等の個人情報は、活動報告のためのメールマガジン送付、資料のご郵送、領収書のご郵送、お電話でのご確認のみに使用します。ご本人様の承諾なしに第三者に提供することはありません。

個人・法人の方で大きな額のご寄付をご検討されている方は、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください。担当から折り返しご連絡いたします。

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